東京都最高峰の雲取山に挑戦してみた①〜丹波山村村営駐車場から七ツ石山経由で雲取山頂上まで〜

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東京都最高峰の雲取山は、標高が2017メートルあり、東京都の他にも埼玉県・山梨県にも頂上が跨る珍しい山になっています。2021年10月現在、漫画の「鬼滅の刃」の主人公である竈門家の故郷としても有名な雲取山。今回は、鴨沢登山口から七ツ石山経由で1泊2日かけて登ってみました。宿泊場所は無料で利用できる雲取山避難小屋。果たして無事に登る事ができるのでしょうか。

雲取山とは

10月のとある休日に前々から行きたかった雲取山へ行くことにしました。雲取山は、日本100名山に認定されており、東京都最高峰の山であり唯一、標高が2000メートルを超えている山となっています。また、標高が高く目立つからかもしれませんが、山頂部分は、東京都・埼玉県・山梨県の境界線になっている山です。

具体的な標高として2017メートルもあり、このことから2017年には「2017年の山」として多くの登山者に登られていた山です。僕の好きな漫画「山と食欲と私」にも登場した山で主人公の日々野鮎美さんもこの山に登頂成功していて実際に1泊2日で雲取山避難小屋を使用している描写がありました。

後述しますが、雲取山への交通手段は多数あります。PCX125乗りの自分としては、今回は無料で駐輪できて尚且つ鴨沢登山口から歩きで30分ほどの距離を稼ぐことができる丹波山村村営駐車場を利用させていただきました。

交通手段について

雲取山へ登山するには主に奥多摩側(雲取山から見て南)から登山するか秩父側(雲取山から見て北)に登山する方法がありますが、山と高原地図によると主な登山ルートは3つあります。

・鴨沢登山口から雲取山へ

奥多摩駅から西東京バスに乗車後に鴨沢口で下車(40分)

鴨沢口から歩いて30分程の場所に丹波山村村営駐車場があり

・三峯神社から雲取山へ

西武秩父駅から西東京バスに乗車後に三峯神社下車(75分)

・三条の湯から雲取山へ

奥多摩駅から西東京バスに乗車後にお祭りバス停で下車

今回は、鴨沢口から歩いて30分程の位置にある丹波山村村営駐車場からのルートを紹介します。シーズン中は大変混雑するので、早めに行動した方が良いかもしれません。

標高745メートルの場所に位置するこちらの駐車場は、無料で使用できる良心的な場所になっていて24時間使用できます。また、最大で40台も駐車することができるのでありがたいところです。水洗トイレや登山届け、簡素化された地図も置いてありますのでここでしっかりと準備をして雲取山登山に向かうことができます。

ツーリング登山をする上で僕が欠かせないなと思う駐車場の条件としては、

・無料か有料か(費用をできるだけ抑えたいため)

・水洗トイレはあるか(汗っかきなので下山後着替えられるように)

・電波はつながるか(天候や登山状況リアルタイムで調べてよりしっかりと準備できるように)

登山経路について

①丹波山村村営駐車場から堂所まで〜傾斜が緩く、のびのびと歩けます。ただ長い

朝7時に駐車場に到着した僕は、準備体操をすませて7時15分頃に雲取山に向けて歩き出しました。登山口となる小袖登山口までは、緩やかな傾斜を登っていたらすぐに着きました。入口となる看板は目立つのでわかりやすいかと思います。ここから東京都最高峰への登山が始まります。案内によると登りのコースタイムが5時間半。下りのコースタイムが4時間の合計9時間半の長丁場の登山になります。

歩き始めるとどうしても最初は息が上がってしまいました。登山の始めの30分にその日の体調が表れると個人的に思います。このままのペースで歩き続けていいのかそれとも少しスピードを調整するのか。体に無理に力が入ってしまってダメージがいってないかなどなど。

雲取山は登山口からしばらくは傾斜が緩く、のびのびと歩く事ができるので自分の体の状態を入念にチェックしながら登ることができます。30分経つ頃に一度立ち止まりチェックをします。歩き始めて60分の位置に水場が現れました。この頃には、息も整い体のどこにも異常がなさそうだったのでそのままのスピードで歩き続けました。

民家や鹿柵を横切り、まだまだ傾斜がゆるい道を登っていきます。所々に案内板があるのでわかりやすいです。この道は別名、『平将門迷走ルート』とも呼ばれていて案内板とは別に茶煮場や風呂岩などの名称とそこに至るまでの案内板が設置されていたので安心して進むことができました。

スタートからしばらくして堂所という場所に到着しました。ここはちょっとした広場になっていて休憩できる場所になっています。リュックは下ろさずにさっと飲み物や栄養食を口に放り込んで七ツ石山に向かいました。

②堂所から七ツ石山まで〜ルートが複数あるので迷わないように注意!

堂所から歩いて20分ほどで分岐点になっています。ルートが複数あるので迷わないように注意しましょう。

①七ツ石山経由で雲取山に行くのか。経由するとしても山小屋を通るか否かでまた2つに分かれます。

②上のまき道を利用して向かうか。

③下のまき道を利用するかです。

僕自身は七ツ石山を経由して登りたかったので、経由ルートをとりました。翌日分かった事なのですが七ツ石山を経由せずに雲取山に向かう方が山を登らずに迂回できるので楽に登る事ができます。

七ツ石山経由ルートを進むとここから傾斜の角度が急になって進むスピードがガクッと落ちて来るので焦らずに行きます。根気強く歩いて行くと七ツ石山小屋と水場が現れてきました。再び案内板があるので確認します。どうやら登山口から山小屋までで全行程の半分とのことです。それを見て元気が出た僕は、再び七ツ石山を目指しました。

登山口から約3時間。遂に最初の目的地である七ツ石山に到着しました。標高は1757mもあり、山頂からは、富士山や目的地の雲取山近くの避難小屋まで見渡すことができます。

こちらの山は、雲取山に向かう際の5分の3にある場所なのでここに到着することが一つの雲取山に挑戦する目安になりました。もしここであまりの疲労感があったら登山を中止にするか充分な休憩をとって一歩一歩ゆっくりと雲取山に向かうという手法をとった方がいいと思います。

少々雲がかかっていましたが綺麗な富士山を見ることができたので、七ツ石山登山は達成しました。ここから尾根歩きが始まります。

③七ツ石山から小雲取山を経て雲取山頂上へ。ここから傾斜が急になるのでゆっくり確実に登っていこう

雲取山に向けての尾根歩きが始まりました。といっても最初は下っていきます。地面は踏み固められていて歩きやすいです下りきると七ツ石山を経由しない上のまき道、下のまき道ルートと合流します。もしも日帰り登山を計画されている方は、まき道を利用して登ると時間の短縮につながりますので選択してみるのもありです。

まき道ルートを通り過ぎるとまた登り坂に転じます。その先にはクネクネと曲がっている木を発見する事ができます。通称ダンシングツリーというそうです。

雲取山に登頂成功する前に3つのピークがあり、今まで楽勝ムードだと思って登っていた僕を打ちのめしました。

①ダンシングツリーからの雲取山ヘリポート

②小雲取山を経て進む道

③山頂直下の雲取山避難小屋まで登る道

この3箇所だけは、息が上がってしまって何回も立ち止まって進まざるをえませんでした。斜面が急なので少しでも緩くするためジグザグに登山道が整備されているので少し歩いては隅っこで立ち止まり休憩することの繰り返しです。

7時15分に登頂してから約4時間40分ほどで登りきることができました。こんなに長い時間登り続けたのは初めてだったので下半身への負担が重くなり足が攣りそうになってしまうほどでした。

雲取山山頂は展望も良く、富士山や南アルプス関東平野を見回すことができました。

東京都・埼玉県・山梨県に3県にまたがる特徴的な山で山頂部分で県を跨いである事ができる体験ができます。

登頂成功した感想として水には困らないなと思った。途中の登山道に2箇所、雲取山荘にも水場があるので助かりました。

各コースタイムの参考として、このような感じに登ってきました。よろしかったら参考にしてください。

駐車場(7:15)〜小袖登山口(7:20)〜水場(8:20)〜堂所(8:45)〜七ツ石山小屋(9:30)〜七ツ石山山頂(10:00)〜ダンシングツリー(10:25)〜小雲取山(11:30)〜雲取山避難小屋(11:50)〜雲取山山頂(11:55)

雲取山山頂からの避難小屋で滞在記は後日発表させていただきます。山頂に建っているが故に夜に行くに連れて冷えこんでいきました。果たして無事に夜を越えることができるのでしょうか。

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