東京都最高峰の雲取山に挑戦してみた②〜味噌煮込みうどんと雲取山避難小屋での寒さ対策奮闘記

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標高が2017メートルもある雲取山。総歩行距離が長いので山頂にある避難小屋で1泊できるように寝袋や暖かい飲み物を持ち込んで対策をして臨みます。ですが思ったよりも寒くなり温度計を見ると0℃。せっかく持ってきた寝袋を使ってもまだ寒いという状況に。ジューシーボールのピンチです。

雲取山の頂上情報・山頂での過ごし方

こんにちは!ジューシーボールです。前回の雲取山の登山編に続き、今回も雲取山のことを書いていこうと思います。今回は、山頂付近の避難小屋での過ごし方や下山後の利用した温泉の紹介やお土産事情などを紹介していきます。バイクでの登山の場合は気軽に寄り道をすることができるので楽ですね。

雲取山は、東京都・埼玉県・山梨県の3県に跨る東京都最高峰の山となっています。山頂からの展望は北を除いて非常に良く、登山をした日は遠くの位置に富士山や南アルプスの峰々、関東平野を覗くと新宿や横浜の街並みを見渡す事ができました。山頂というだけあって温度が低く、風も冷たいので長居をすると危険だなと感じたので雲取山避難小屋の方まで戻ることにしました。

よく晴れた日には、これだけの山々が見えるそうです。百名山が名を連ねています。いつか北岳や浅間山などにも登ってみたいですね。

最近の頂上でのマイブームは、東京都茅場町にある山ごはんカフェにて買った『山と食欲と私、オリジナル登頂手ぬぐい』を掲げて写真を撮ってもらうことです。登頂!と書かれた手ぬぐいを山頂で掲げることで達成感がさらに増します。

①山頂付近にある雲取山避難小屋は無料で利用でき、綺麗!ただ夜になると凄い寒いです

関東平野を正面に見て右に5分程下ると今回寝泊まりをさせて頂く雲取山避難小屋があります。反対方向に山頂から左に20分程下ると雲取山荘に行くことができます。雲取山荘にはテント泊場も併設されていルとのことなのでテント泊をするという方が初めての場所にここを選ぶということも多いようです。

続いて雲取山避難小屋について説明します。

・最大収容人数20人

・照明と暖房器具なし

・トイレは小屋からすぐ近くにあり。2つありますが、汲み取り式なのでトイレットペーパーは持ち帰りましょう

・頂上のすぐ近くにあるので標高が高く、その分寒い

・山の稜線上に建っており景観が抜群に良い

実は、コロナウイルスによる影響を受けて2021年4月から9月いっぱいまでは避難小屋は使用禁止だっったのですが、10月からは使用禁止が解除されました。あくまでも宿泊場所だけを提供してくださる施設なので装備は整えて使ってくださいとのことです。

もしも飲料水や酒類が必要になった場合やどうしても寒さに耐えられそうにない場合は、無理をせずに雲取山荘に移動することをお勧めします。山小屋では、緊急の場合などに当日受付でも宿泊受付をしてくれるので宿泊受付をしましょう。10月20日の登山でさえ夜間の温度は0℃だったのでこれからもっと寒くなることを考えると身を守る行動をした方が良いかもしれません。

雲取山避難小屋の内装。非常にシンプルで過ごしやすい構造になっています。寒さを防ぐ構造として玄関扉は2重になっていて、居間は玄関部から30センチほど上がっています。

簡単な掃除道具(箒とちりとり)とハンガーが20個ほどもあり、ここで一晩を過ごすには申し分ないほどの内装でした。

②山ごはんとお酒と僕。

今回の山小屋泊は寒さとの戦いです。後述しますが、寝る時の寒さ対策として、モンベルのシュラフを新たに購入しました。体の外から暖める対策ではシュラフを利用します。

続いて、体の内側から暖める対策として避難小屋隣のベンチにて味噌煮込みうどんとホットワイン(赤と白)を作ることにしました。

乾麺の味噌煮込みうどんの素を使用しての調理になります。お湯を沸かしたり、具材を熱したりの全肯定をクッカーひとつで済ますので洗い物が出ずに便利です。

①お湯を500ml沸かす

②乾麺を入れて混ぜる。その後粉末スープ

③お好みの具材を乗せる

④付属の七味を振りかけて完成

わかめ、卵、揚げ玉、お麩を入れてボリュームたっぷりに仕上げてみました。ここまでの時間は12分ほどです。濃厚な熱々な味噌スープと極太でモチモチな麺が絡まり合って美味しいです。卵ケースに入れて気をつけて持ってきた卵も濃厚さに拍車をかけています。こうして体の内側からも暖めることができました。

食後には、グリューワイン(ホットワイン)を飲みます。こちらのワインはコーヒーの豆や海外からの輸入品などを販売しているKALDIさんで買ったものです。元からシナモンや甘味料などが入っているので、後は火にかけるだけで美味しいホットワインを楽しむことができます。

③避難小屋での過ごし方。新しく買ったモンベルの寝袋の効果は?

夕方になると一気に気温が下がってきました。高山の秋は訪れるのが早く、長野県の上高地や富山県の立山連峰などは9月中旬には紅葉してきます。雲取山も2000mを超える高山なので10月下旬ともなるとシラカバやナナカマドなどが紅葉していました。

慌てて屋内に入り寝る支度をします。今回の山小屋泊のために買ったモンベルのシュラフを取り出し、支度を整えていきました。

既に着ていた防寒具の上にレインコートを着直し、床にはマットとモンベル#3のシュラフを敷きます。体から放出される熱を少しでも防ぐために首にはタオルを巻いて軍手を装着します。

これならなんとかなるだろう、そう思っていた時期が自分にもありました。

すっかりと夜も更けてきた頃、寒さに凍えそうになっている自分がいました。おかしい、シュラフはマイナス1℃までは耐えてくれるはず。部屋の中は寝る前は6℃だったのでカタログ上は全く問題はないのに。あまりにも寒いので夜中に何度も起きてしまいました。

後から調べてみると床の底からの冷気、放射冷却のことや外からの隙間風ことなどがあり、そのことを考えていませんでした。上下左右からの冷気に悩まされ、深く眠ることができず、日が登るのを今か今かと待っているような状態でした。

早朝5時頃、避難小屋に設置されている温度計を確認するとなんと0℃。辺りの空気は冷たく張り詰めていて非常に寒かったのを覚えています。

6時頃に太陽がようやく顔を出し、少しずつ気温が上がってきました。なんとか凍死することなく朝を迎えることができたのですが、一歩間違えたら装備が足らずに凍死していたかもしれません。登山や山小屋泊は自己責任。ちゃんと装備を整えて臨むことが大事だと痛感しました。

④翌朝の活動記録。下山後は程よく疲れた身体を癒すためにもえぎの湯へ

なんとか朝を迎えることができました。夜がここまで寒いとは思わなかったので登ってきた朝日に本気で感謝をしてしまいました。

雲取山避難小屋からの1枚。ここからの尾根道の風景が好きという方がたくさんいます。少しずつ紅葉してきた木々と真っ青な空どこまでも続くかのような尾根道との兼ね合いが素晴らしいですね。

少しでも体を暖めるために朝食を携帯食で軽く済ませて、雲取山避難小屋から下山することにしました。2日間ありがとうございました!

外に出てみるとどこもかしこも大量の霜柱が立っていました。

昼間との寒暖差があればある程大きくなるようです。霜柱を踏みながら進むと足元からサクサクと感触が伝わるのが気持ちよかったです。

雲取山避難小屋(6:45)〜小雲取山(7:05)〜ヘリポート(7:25)〜ブナ坂(7:45)〜下のまき道経由七ツ石小屋下(8:15)〜堂所(8:40)〜小袖登山口(9:40)〜丹波山村村営駐車場(9:45)

合計の下山時間は3時間でした。登山時間と合計すると7時間40分となります。初めての雲取山登山は準備不足な所ばかりで危なかったこともありましたがなんとか下山することができました。

もえぎの湯には食事処とお土産コーナが併設されています。

営業情報は以下の通りです。

⑤最後にかかった費用について

バイクで登山することによって費用を格安に済ますことができ、無料の避難小屋を利用することによって宿泊費も浮かすことができました。今回かかった費用としては以下のような形です。

・食費

1500円

宿泊費

0円

交通費・燃料費

650円

施設費

850円

お土産代

1000円

合計4000円。交通費は小型バイクは高速道路を乗ることができないのでガソリン代の650円だけかかりました。宿泊費やがかからなかったので安く済ませることができました。

これで今回の雲取山登山を終わります。最後まで読んでくださりありがとうございました!

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